海外旅行記6


  オルセーユである。

 オルセーユ美術館は昔汽車の駅だった所を美術館にしたなかなか面白い美術館。
それより何よりルーブルから橋を挟んですぐ。
徒歩五分是非両方回る事をお勧めする。古典派(ルーブル)と印象派(オルセーユ)の違いが解る。

 オルセーユに向かう途中にグループの何人かが騒ぎ出した。
 モニュメントが動き出したと言うのだ。 ばかばかしい確かに途中にツターカーメンの棺が座っていた。
しかしあれは動かないことをパホーマンスにしている人ではないか、いかにメイクで上手く化けても解るだろう。

 観察力が足りない。そもそも相手の気を見れば直解る。無機物は自ら動かないように気を下に降ろしたりしない。

 オルセーユに入る。

 入り口は2階にある。入る時は直ぐだったが、出る時は凄く入り口に長蛇の列ができていて少し得した気分だった。

 オルセーユの中で解散、皆々好きに絵画を見回る。
 
 私はルノワールのファンだ。その本物を見えて幸せだった。そのほかにもモネ、ゴッホなど有名所を見て回る。薄い網目状の階段、床地上10mほど高所恐怖症の私は色んな意味で気絶しそうだった。

 中2階のあまりスポットライトが当てられない場所に昔のイギリス製と思われるミシンや日本の漆器が有った。

 あれはフランス流のジョークなのだろうーか?

 夕方頃ホテルに1時戻る。
 その後ショッピング、女性陣は喜んでいたが私はおっくう。免税店も入るが、くだらないと思う。

 その後夕食は誰かの誕生日という事で皆揃って食事に行く。

 なぜか中華料理。ちなみに誕生日の子のことを私は全く知らない。

 食事は美味かったがチャーハンと紹興酒だけで不満。

 ホテルに帰り相棒が「イタリアでもそうだったけどこっちの子供って可愛いの多いよね」と真剣に言ういきなりカミングアウトですか?と思いつつ一応頷いておいた。

 フランスの朝はイタリヤよりずっと暗い。小雪が舞う窓ガラスはモノクロームの絵画のようだった。仄暗いという言葉がしっくりくる。

 ここでも朝食はバイキング形式。イタリヤよりずっと品数が多い。大量に食べた。
 
 暫しの自由時間を過ごし昼食へ。早くも昼食なのだ。

 バスでムール貝を食べに行く。

 バスに揺られてムール貝の店。店はアンティーク調の内装。

 我々の他にも少数の地元?客がいた。

 小型の土手鍋に入って出てきたムール貝。
食べている私の横で相棒が
「やっぱり駄目、貝は食べられない」と言い出す。
あんた貝食べられなかったんかい。と心でつっこんだ。(後に相棒の記憶の中でムール貝はエスカルゴに誤変換されていた。)

 結局余った貝は私の所来るし。

 昼からベルサーユ宮殿に行く。

 バスに揺られ2時間ほど、高速にのる。しかもただ。(道路公団見習え)

 ベルサーユ宮殿に到着。山の上にある。はっきり言って無茶苦茶寒い。
しかも凄い風。
 
 池田理代子先生(ベルバラの作者)も訪れたのかしらと思う暇も無く中に入る。

 外に居たら凍るわ。

 2階から見学。太陽王の部屋や、奥さんの部屋を見学する。マナーの悪い1団有り、また韓国(中国?)人の集団だ。

 お前達は1昔前のマナー知らずの日本人観光客か!日本バッシングするのに、日本人の悪い所真似してどうする。

 屋敷をでて外を見る。眼下に広がる広大な庭。

 季節は真冬、バラ園だろうが百合園だろうが全部枯れて芝生ばかり。

 詰らない。

 空も雲って気分が滅入る。

 猟の期間なのか辺りで銃声が響く。
 早くバスに帰るべく、急ぐ。その時強い風が吹いて体が一瞬浮いてしまった。

 けして軽くない私が浮いたのだ、凄いね。
 
 アホかと思う位ベルサーユ宮殿を満喫した我々はやっとバスで帰れる。

 帰りもちょっとしたアクシデントがあった。
 
 高速にのった直後バス右前輪のホイルが、カン!という音と共に外れて転がっていった。呪われているのか?

 夕食は日本店が数多く出店している地区へ行く。

 恥ずかしながら私この時初めて地下鉄なるものに乗った。しかも全くフランス語が喋れない私、この時本当に切符が無人販売機でよかったと思った。文明の利器ですな。

 食事のために我々は迷走を続けた。まだ少し早い時間帯であるにもかかわらず、どの店に入っても客が入っているため席が確保できないのだ。

 事前に予約位しろよと思ったが12月24日にアポなしでこんな大人数で食事をしようという無茶ぶりは好きなので任せる。

 結局私の地元進出のうどん屋。学校との繋がりはあるらしいが私はそんな店が有る事さえしらなかった。

 地下を全部借り切る。が入りきらないため私と教官と2人で上の一般客に混じって食事をする。

 店員さんは皆日本人(少なくとも東洋系)お客さんは殆ど白人系なんか不思議だった。

 地元の酒が懐かしく店員に色々尋ねる。地元の2倍近くするので断念。ちなみにどの商品も日本より高い。
 
 食事の後、水上観光した。水上バスに全員乗り込みいざ出発。教官達の思いつきで乗ったのに直ぐ乗れた。

 いやに空いているのが少々気になる。

 フランスっ子は水上から町を見るのは嫌いなのか?
 
 舟が走り出して直ぐに疑問は晴れた。いかに町並みやイルミネーションが綺麗でも12月24日でも知っている人間は絶対に乗らんわな。
 
 気温5度+強風+舟のスピード=メチャクチャ寒い!体感温度はマイナス5。

 風を通さない素材の上は無論、ジーンズの2枚履きの下半身はもう最悪。

 初め20人ほどブリッジに居たのに気がつけば写真をとっている教官と私と2人。

 半分意地になってブリッジで風景を眺めていると意外な物が見られた。

 クリスマスの期間限定エッフェル塔の特別イルミネーションだった。その瞬間は外で見ていて良かったと思った。が帰りは地獄を見た。

 翌日は1日自由行動。だが私は疲れて具合が悪く部屋に居る。相棒たちはさっさと出かけていった。

 この部屋ホテルによくある、お掃除どうぞ、部屋に居ますの札が無い。
そのため掃除のオバサンに3度ソーリーと言われた。

 3回目はさすがにこの部屋だけらしく、私は外出した。

 ホテルから道路を挟んだ反対にコーヒーの美味そうな店とかが並んでいたがなにせ語学が出来ないため駅の自動販売機に行く。
 
 文明の利器は言葉の違いを超える。(泣き)

 水を買うついでに駅を見回る。まだ朝のため全ての店が開いているわけではない。が、まるで小さな商店街の様だ。列車も内装の新しいのだがなんとなく風情がある。

 なにをとち狂ったか売店の1つに入る。

 そこであるものを発見。日本の同人誌だ。しかも18禁、フランス語に訳されていて内容は不明しかし変態と言うコーナーに置かれていた。日本の同人誌は変態ですか。そうですか。

 部屋に戻るとベットメーキングが終わっていた。

 どんより曇るパリの空を見ていてもつまらないのでテレビを見る。

 朝はろくな番組をしていない、言葉が解らないので大体がろくな番組ではないのだけれど。

 アニメをしていたのでアニメを見る。

 感想は、なにこの日本アニメをぱくりまくったアメコミはと思った。
 
 80年代に流行ったぽい日本の手法をふんだんに取り入れた動きの固いアメコミだ。ストーリーも80年代そのまま。1人でつっこみまくり時間つぶしには丁度いい。

 それに続いてCプソ○ズのパクリアニメを見る。大丈夫なのかフランスアニメ!

 昼頃になったのでイタリアで仕入れたハムとワインとイタリア最後の日に貰ったパンを食べることにする。

 ワインはコルクが開けられず父の土産にする。
 
 生ハムを切って食べていたが、そのうちに脂身が気持ち悪くなって肉の部分だけ食べて棄てた。20g位の小さい乾燥したパンだけだから当たり前か。

 前の日に買っていた色々な果物のプリントがある水を飲む。

安かったので買ったが、そのわけが解った。
僅かにフルーツの香がするのだ。
これが最低だ味がある訳でなし微妙な香、そしてぬるい。駄目だこれじわじわ来る。味の無い溶かしてぬるいソフトクリームを飲む感じ。

 昼食中に見た番組は凄かった。普通にぼかし無しでセックスシーンが出てくる。

 お昼から流していい番組なの?イタリアで夜中見たウサギちゃんのプレ○ボーイ主催のヌルーイエロ番組よりよっぽど凄い。

 18禁雑誌は中身が見えないように不透明のカバーをかけている位なのに、昼間からエロ番組。それでいいのかフランスの教育?

 3時ごろ相棒が帰ってくる。

 2人して駅の売店に行く。今度はちゃんと全部店が開いている。

ある店に立ち寄ろうとした時そばに居た男性に絡まれる。

 胸座を掴まれるとかじゃなく手足をバタバタさせ、意味不明な事を叫んでいる。(ま、言葉解んないけどね)相棒に取り合うなと腕を掴まれ引っ張られる。相棒に引っ張らなければフランスで障害事件逮捕なんてことになっていたかも。

 後に知り合いに似ているな~と思いその知り合い聞くと、知り合いはスペイン系とのハーフだそうで、なぜ絡まれたかは未だに不明。

 夜は食事をせずに寝る。テレビではロードショーが始まった。当時流行った子供が主人公の魔法物だ。私はどうしても好きに成れず寝ると主張しかし相棒は見ると主張、見だす。

 結局相棒の方が先に寝ちゃんだもんな。