海外旅行記3

  フェレンッテェに向かう途中何度かトイレ休憩と買い物をする。
 ここで父の土産の酒を仕入れる。生ハムの塊を二種類仕入れる。
 
 高速に乗る。高速の料金が無い事に驚く。
 日本も道路公団の無駄遣いを止めて早く無料に成れば良いのにと思う。

 市街地は整頓された古くからの建物ばかりだったが、郊外に行けば新しい家が立ち並んでいる。
 ローマでは町並みを護るために新築や改装が原則許されて無いらしい。市街地に住むには集合住宅に住むしかなく、一戸建に住みたい人は郊外にでるとのこと。

 フェレンッテェに到着。残念ながら途中から眠っていたらしく凱旋門の直前で目が覚める。
 凱旋門はナポレオンの凱旋門以外にも幾つか存在するそうだ。(勿論これはナポレオンの凱旋門じゃないイタリアだしな)
 
 小さな町で、ばかでかい駅が目立つ。ホテル直前までバスが送ってくれる。
 
 我々が泊るホテルは駅のすぐ前。清潔そうで居心地がいいホテルだ。

 多少時間が有るので相棒とマジック・オブザ・ギャザリング(カード・ゲーム)をする。 日が落ち夕闇に包まれる頃、ツーリスト案内のもと今夜の食事場所に向かう。

 雪がちらほらあり凍っていそうなので滑らないように気をつけながら歩くが、どうやら氷は張っていないようだ。ツーリストも場所を完全に把握してないらしく、あっちをうろうろ、こっちをうろうろ。15分ほど歩く。

 レストランに到着。なるほどイタリアといった感じの店だ。
 
 予約をしていたらしく用意をしていてくれた。座ればすぐに料理が出てきた。
 が2品目からが遅い。育った土地柄私はせっかちだ。

 すぐに料理が出てこないと腹が立つ。
 具合が悪いのと相まって凄い顔をしていたらしく、相棒が困った顔をしていた。

 後で知るのだが、イタリアでは娯楽が少なく友人と取る夕食が1番の娯楽であるらしい、そのため食事をゆっくり出す店ほど良いらしい。(6時に食事を初めて11時12時はよくある事とか)事前に知っていたらそんなに怒らなかったのに。
いやきっと怒った、知っていても怒った。

 そもそも殆どがこの旅で初めて顔を合わす人間ばかりなのにそんなに話すことなどない。

 途中3人の音楽隊が入ってきて初めて聞く曲を演奏してくれた。日本の流しの様な者らしい。私1人ユーロ札を渡したためか、私達の回りで念入に演奏してくれた。
回りの者は渡しすぎと言うが、私はその曲が気に入ったのだ正当な評価だと思う。

 結局5半に入って出たのは9時過ぎ。我ながらよく酒も無く4時間も居たものだと思う。
 食事は美味かったが。

 友人や恋人と語らいながらゆっくり食事をしたい人にこの場所はお勧めだが、私の様なせっかちには合わない所だ。

 ホテルに帰るのは5分しか掛からなかった。

 部屋のトイレに飛び込む。ちょっと具合が悪かったもので・・・。
それにしてもばかでかいトイレだ。お風呂とトイレのユニットバス、トイレのスペースだけで日本のユニットバスの大きさがある。トイレの後は寝るだけ。

 翌日は朝のうちは2つ教会を回る。

 石造りで天井も高く美しい。日本にある教会など比べものにならない。
 しかしどうも教会で炊いているお香が合わない。
 日本の物とまた違う、私の体質に合わないのか。

 教会めぐりの後は食事。
 ここもまた映画ゴットファーザーに出てきそうなこてこてのイタリアの食堂だ。
 当たり前だがな。
 
 パスタを食べる。ここでも教官に酒を止められる。この辺からこの旅では酒を抜く事を考える。

 午後からはバスに揺られ有名なピサの斜塔に向かう。ここでフェレンッテェのガイドさん(女性)に合流。

 斜塔に着くと一種の遊園地だ。

 壁に囲まれ一ヶ所からしか入れないようになっている。壁の外側もお土産屋が並ぶ。

 入園料を取られて中に入る。

 まず目立つのが既に商店街の様になっている中のお土産屋の群。
 斜塔を挟んで反対にある巨大な公衆トイレ。斜塔と教会も大きいのだが、トイレに比べておまけみたいな印象は拭えない。

 ピサの斜塔は元々教会の物見台として造られた。それが地盤が悪く、傾いた立派な問題物件。

 今ではこれ以上傾かないように地盤に手を入れ塔そのものにも支え棒をしている。旅の思い出に支え棒を触っていこうと思うが、そう思う者も少なくないのか警備員が立っている。

 1時間ほど歩き回っていたがやる事も無くなったので相棒とお土産屋に入る。

 幾つか回りたかったが、閉園が近いのか殆どの店が閉まっていた。

 開いている1つに入る。珍しいペン先、ペン軸を物色しつくづく漫画関係だと思う。

 何も買わずに店を出る。

 夕暮れに成ったので皆と帰る。

 帰りのバス。ガイドから今イタリアでは漢字が大流行だと説明を受けた。
 そういえばローマの街中で漢魂と力の入ったシャツを着た女性を見かけた。
 
 日本人のPOOとか意味の無い英語と同じか。

 フェレンッテェが近くなって、ガイドから昨日のレストランの説明を受ける。
 イタリアでは社交場を兼ねた雑貨屋が多数あり、そこで軽食と酒も出しているらしい。
そのためにマクドナルドなどのファーストフード店が進出しにくらしい。
そういえばマクドナルドを見てない。その代わり説明を受けた店はホテルの周りだけで3軒見つけていた。
 
フェレンッテェでは、私達が旅行していた当時に初めてゲームセンターができたらしい。

 ホテルに到着。バスを降りる時ガイドから日本人にお勧めの料理店があるとのこと。
ホテルの近くらしく、ホテルにいらない荷物を置いて相棒と2人出かける。

 レストランはホテルから、1間(けん)離れた場所にあった。

 時間が早かったのか店に入ると人はまばら。落ち着いた感じのいい店だ。

 正にワインと料理が似合うといった感じか。
 
 私はステーキを頼み、相棒はラザニアの様な物を頼んでいた。
 恥ずかしながら日本でもあまり洋食の類に入らない私はオードブルからデザートまで1品づつ注文するのに驚いた。

 この店は親切にイタリア語の下に日本語を書いてくれていた。
 後からぞろぞろと日本人の団体が入ってきた。納得する。

 料理の味は良かった。日本の調味料は使ってないのだろうが、何処か私の地元の味に似ている。
 涙ぐむ私に相棒が声をかける。相棒は私の体調が悪いと思ったらしいが、本当は久々に肉が食べられて嬉しかっただけ。
 
 こちらにきて初めて肉らしい肉を食べた。ハムも初日の朝のみ。その旨を相棒に伝えると彼も頷いていた。
 
 いい気持ちのままホテルで眠る。

 その日は朝早くから起きていた。
 前日の就寝が早すぎたのか?
 
 窓から外を見ると駅から列車が出ていた。この小さな町の何処にこんなに人が居るのかと思うほど人が集まって列車に乗っている。

 相棒も起きたしテレビをつける。

 日本の古いアニメをしている。
 
 1番初期の頃のドラゴンボール。ガーディアンと我々も知らないような古いアニメ。それをみて食事をとる。

 この日はフェレンッテェの領主だったイタリア王家メデッチの別荘の城に行く。

 今は美術館らしい。
 
 ホテルから歩いて15分ほど。途中街中を横切る。祭りのような装い祭りがあるのか?
 
 集合場所はフェレンッテェの市役所前。役所は修繕工事をしている、これも旅の思い出と少し嬉しい。そこで昨日のガイドと合流。イタリア人のコーディネーターが一緒。女性。
 
 市役所前のネプチューン像(ポセイドン)の説明をし始める。
 終わった後に、余にも説明不足のために私が付け足す。
 ガイドに驚かれる。私は漫画を画いている関係で、ギリシャ、ローマ、マケドニアの神話に詳しい。
 
 美術館に入って彫像や絵、ルネサンスの説明、メジッチ家の説明を受ける。が私達の集団はデザイン科、漫画科、オートメカニック(自動車)の学生で、できている。

 一般知識程度では、釈迦に説法。特に私は少々喋りすぎた様な気がする。
 
 美術館内部は巨大な別荘を改造したもの。

 入り口はこじんまりしているが、空港にあるような感知器があって意外と厳しい。 
 各部屋に幾つかの絵が飾られている。彫刻は殆ど廊下にある。
 ここにある美術品はメディチ家が個人で集めた物。さすが枢機卿やフランス、イタリアの王を出した名家だと思う。

 最初に紹介されたのは、レオナルド・ダビンジの絵。有名な物では無く初期の作。そこで絵の中にダビンジ本人が居ると言われ皆探すが私は知っていたので、つまらない

 昔作者は自分が作ったと証明するために、サインだけでなく指紋や自分の姿を絵画に入れた。姿の方は証明だけでなく歴史的な聖人の世界に自分も住まわしたいという願望が有るらしい。

 次は聖告知と聖受胎、2枚の絵画。順番はこれが正しい。マリア様は神の子を授かると天使に告知されてイエス・キリストを身ごもるから。ここに収集されている絵画は、宗教画か肖像画。皆様が見る印象派の遥か前バロックやゴシック時代の画家ばかり。
主教画は一定の法則で画かれているため知識の無い人でも軽いうんちくが言える。

 役立ちそうな物を幾つか挙げる。

 宗教画では遠近法や写術より、いかに聖人偉人の偉大さを際立たせるかに重きを置いている。
 衣装、姿も題材の時代ではなく書かれた時代の世相が反映されている。

 マリア様の髪型にしても頭頂部近くまで剃り挙げている物と、今の我々の髪型に近いものがある。
これは勿論作者が違う、しかしこの容姿の違いは作者の美観の違いというよりは時代の流行の違いだ。これにより描かれている対象によって作者の大体の時代がわかる。

 そして宗教画には幾つかの決まったポイントがある。聖告知を例に挙げると、聖天使ガブリエル。マリア様の位置。この辺から解る。
まずガブリエル。蒼翼の天使がガブリエルである。絵画によっては時間により羽がくすんでいる。解らないときには絵画のどこかにあるはずの百合を探そう。天使ガブリエルの象徴として百合が必ず描かれている。マリア様や天使が持っている時も有るが象徴的に画面のどこかにあるときもある。
マリア様の位置は、ガブリエル視線の先。真横から切った構図のため解り易い。
これらの事がわかれば題が無くてもなにを描いているのか、作者がなにを言いたいのかが解る。

 次の作品に行く。後はさら見で過ぎる。

 次にガイドが止ったのはヘルメス像の前。
 商人が発生であるメディチ家は商業の神であるヘルメスを信仰したと説明を受けるが、ヘルメスは商業の神でも確かにある。しかし旅の神であり盗賊の神でもある、そしていかさまの・・・。確かに謀略と毒殺を得意とした家計の神だと後ろの方でボソッといった。

 後幾つかの絵画を見て美術館を出る。出口近くでラファエロを見かける。
ガイドは素通り、説明もなし。これにはびっくりした。

 出口はお土産屋になっていた。入り口に比べて余にも無警戒。良いのだろうかと思った。
 美術館を出ると道路を挟んで運河、この辺がフェレンッテェの市街の区切りだ。この川の向こうにはメディチ家が造った宝石店の後宝石店街がある。
 
 この美術館で解散。